Twilight     album"From A Basement On The Hill"2004

この曲を聴いて何を言えばいいんだろう。


ただ,ただ,悲痛で。


自分を痛めつけているとしか思えない,自虐の歌。


でも,彼はそう歌うことでしか自分を救うことができない。


そしてそれを聴く自分たちも彼の歌によって救われていく。


メロディが美しい分痛々しい・・・。



彼が自殺したということをRO誌で知った時,ショックを受けたと同時にやっぱりなという思いもあった。


自分が思うに,例えばモリッシーは,あのように歌っていても自殺することはないだろう。
彼にはユーモアがあり,世界を見返してやろうという野心がある。


しかし,エリオット・スミスは思い詰めてしまいそうな切迫感がある。
落としたら壊れてしまいそうな。
あまりにも脆く儚い。


ただ,これだけは言っておきたいのが,彼の歌は自分にとってかけがえのないものです。
本当につらい時に彼の歌を聴くと救われます。
つらいのは自分だけじゃないんだと。
そして,もちろん彼だけの訳もないのに。


彼が一線を越えてしまったのは本当に残念です。


この曲はどういう意味なのかずっとわからなかったんだけど,この動画の訳詞を見て納得した。
ドラッグに苦しんでいる自分のことを歌っていたんですね。


D


こちらはアルバムバージョン。



体を痛めつけながらもアルコールを止められない自分も,程度の差はあれ人ごとじゃない。